海の都の物語

こちら6巻全部読みました。

ヴェネツィア共和国の歴史をまとめた6冊の本。最近フィクションばっかり読んでたけどノンフィクションも面白いね。ヨーロッパと言えば王政から革命が起きて民主制になったぐらいの知識しかなかったけど、1000年もの間共和制を守り抜いた国があるとは知らなかった。

資源のない国がいかにして繁栄したか。そして小国ながら外交、経済力そして海軍力を駆使して大国に立ち向かう姿。非常に読み応えのある歴史だった。

そして資源のない国であること、小国であること、大国の脅威にさらされていることを考えると日本がヴェネツィアの歴史に学ぶことは非常に多いのではないかとも思う。徹底した国政主導の経済、そして自国の平和のための泥臭い外交、そして国益のための的確な判断。


まぁ、日本の政治家には無理か…